街歩き備忘録


最近訪れた街の記録


Sziasztok!

最近ハンガリーの色々な街に訪れたので、まとめて書き綴っていこうと思います。

今回はドナウベント地方を中心に訪れました。ドナウベントとは、「ドナウの曲がり角」という意味です。

ブダペストはもちろんのこと、他の地域も魅力満載でした!(撮りすぎて写真フォルダーがとんでもないことになってしまった)



△ドナウの大曲り。



写真で振り返る Szentendre

ブダペスト郊外にあるとても可愛らしい街。20世紀初頭に多くの芸術家がセンテンドレに住んでいたため、数多くのアートやギャラリーを見ることができます。

今回夕方ごろに訪れたのですが、お店が閉まるのが早かったのでお昼頃に行くのがベストだと思いました。



HÉV(ブダペスト郊外列車)に乗り40分ほどで行くことができます。



△街の模型。



△街の中心地へ歩いて行く途中で見かけた、穏やかな景色と人々。



カラフルな建物が増え、中心部に近づいてきました。



△街の様子。レストランやアイスクリーム屋、洋菓子店や服屋、お土産屋、ヘレンドのお店などさまざまなお店が立ち並んでいました。



△マジパン屋。



△可愛い看板のついたお菓子屋の前でお留守番をするワンちゃん。



中央広場に到着。この町のシンボル的存在、セルビア正協会のブラゴヴェステンスカ教会。可愛いシェードランプがつり下がっていました。



△書店にふらり。



街歩きの休憩に、ドナウ川を見ながらのんびり過ごしました。



フォトジェニックなスポットがたくさんあるところもこの街の魅力です。一番の人気フォトスポットはこのカラフルな傘のある小道ではないでしょうか。



△石畳がピアノの鍵盤になっている!



△街の至る所にアートが見られます。



帰りに買ったケバブが美味しかったな〜



△センテンドレ土産のポストカード。



写真で振り返る Esztergom

ハンガリーの京都とよばれる古都、エステルゴムへ!

ハンガリー王イシュトヴァーン1世が生まれ,戴冠した場所として、またハンガリー・カトリックの総本山であるエステルゴム大聖堂があることで有名です。



お昼頃に西駅(Nyugati)を出発。



電車に1時間ほど揺られ、エステルゴムへ。



電車の中で外を眺めていたら、自然豊かな景色の中に突然巨大な建築物(エステルゴム大聖堂)が現れて、テンションが上がりました。



駅前のバスに乗り、行き先を運転手さんに告げて先にお金を払います。大聖堂近くのバス停で降りました。



△大聖堂から見たエステルゴムの街の景色。雄大な自然に囲まれる中の赤茶に統一された屋根が美しいです。



△大聖堂前にいた可愛い汽車。



△聖母マリアがイシュトヴァーン1世の王冠を被っている。


このエステルゴム大聖堂はハンガリー最大規模だそう。写真だと伝わりにくいですが、近づけば近づくほどその建物の巨大さに驚かされます。



大聖堂向かって左側は時計台となっており、チケット売り場はその下にあります。壁にはイシュトヴァーン1世の戴冠式の様子の彫刻が見られます。教会に入るのは無料ですが、有料展示室もあります。



△聖母マリアの被昇天画はヨーロッパ最大級なのだそう。



△教会の内部。工事中でしたが壮大な大聖堂内を見ることができてよかったです。祭壇やイコンを見て周りました。



△イシュトヴァーン1世の息子が狩猟中に不慮の事故で亡くなってしまい、「後継者を失った私はこの王冠は誰に託せば良いのですか」と聖母マリアに問う情景が描かれている。



△黄金に輝くパイプオルガン。



△奥にあるポジティブオルガンを発見。



△大聖堂の中には展示コーナーがいくつかありました。



△白い大理石のオルガン。



△聖遺物(reliquiario)の展示。



△こんな可愛いハンガリーのお城(Várak)図鑑も掲げられていました。



△エステルゴム城。現在は王宮博物館となっています。



△大きな青銅の鐘。



大聖堂を後に街をぶらぶら歩いてみる。



△大聖堂を背に佇むこちらの方は、天文学者のVitéz János(ヴィテーズ・ヤーノシュ)さん。エステルゴムの大司教でした。



階段坂を降りていった先には、なんとリスト様がいらっしゃいました。

1856年に奉献儀式が行われ、《グラン(=エステルゴムのドイツ語呼び)のバジリカ落成のためのミサ・ソレムニス ※エステルゴム・ミサ、荘厳ミサ、大祝典ミサとも》を大聖堂再建のこけ下ろしのために作曲、初演されました。大聖堂入口にもその時のレリーフが掲げられています。



マリー・ヴァレリー橋(ハンガリー女王の娘の名前。マリーア・ヴァレーリアとも)にやってきました。

スロバキアとハンガリーを陸路で移動することができる橋となっています。第二次世界停戦で真っ二つに崩壊してしまい、その後放置されたままでしたが、スロバキアと手を組んでEU加盟する際、有効の証として2001年に再建されました。(割と最近)



△ハンガリー側から見たスロバキアの国旗。



△スロバキア側から見たハンガリーの国旗。



△記念にスロバキアとハンガリーの境界線を跨いできました。歩きの人、自転車や車で越境する人などまばらにいました。



△橋の上から眺めるドナウ側と大聖堂とお城。



△こちらは10,000HUF札に描かれたエステルゴム大聖堂。裏にはイシュトヴァーン1世の肖像画が描かれています。



△街を歩いていると、見慣れた日本語とロゴマークが。

調べてみると、自動車会社の「SUZUKI」は1991年、マジャールスズキとしてハンガリーに進出し、エステルゴムに生産工場を作ったそう。「スズキ広場」「スズキ通り」なんかもあるらしい。日本とゆかりのある場所だと知り、ますますこの街が好きになりました。



△セーチェーニ広場。黄色の建物は市庁舎です。アジア人が珍しいのか、現地の人達が皆気さくに挨拶をしてくれます。



△小ドナウ(Kicsi Duna)。ドナウ川が枝分かれしており、小川となっています。



△エステルゴムのお猫様。



遠ざかっていく大聖堂…エステルゴム1人ぶらり旅Fin。



写真で振り返る Gödöllő

ペシュト県にある都市、ゲデレー(グドゥルー)へ。

ハンガリー・オーストリア二重帝国皇后エルジェーベトこと、シシィがお気に入りだったゲデレー宮殿(別名:グラシャルコヴィチ宮殿)が有名です。ハンガリーのベルサイユと形容されることも。



お昼頃、Keleti(東駅)からEger(エゲル)行きの電車に乗りました。



30分弱ほどでゲデレーに到着!駅がとても新しくて綺麗でした。宮殿へ向かいつつ周辺を歩いてみることに。



自然が豊かでとても穏やかな街です。空気が澄んでいる…



△セント・イシュトヴァーン大学。初めゲデレー宮殿かと思って間違えてしまいました。



△立派なスイミングプール。



この穏やかな緑に囲まれた歩道をずっと歩いて行くと宮殿が見えてきます。



△宮殿へ向かって歩いていると、音楽学校らしき建物の前にショパン様がいらっしゃいました。



宮殿へ続く緩やかな坂道を登り…



お目当てのゲデレー宮殿に到着!

淡いピンク色の美しいこの宮殿は、政府から「夏の離宮」としてオーストリア=ハンガリー帝国国王と皇后の戴冠式の際に寄贈されたものです。シシィは自分が生まれ育った故郷の城に似ていることからこの宮殿を大層気に入ったそう。



△入ってすぐのところにショップがあります。



中に入って右手にチケットカウンターがあるので、学生チケット(1,800HUF)と一緒に翻訳機(1,000HUF)も購入しました。この日本語による案内がとても詳しく分かりやすくて、ちゃんと見てまわっていたら2時間ぐらいかかりました。



他サイトの口コミには撮影禁止の情報があったけど、フラッシュを焚かなければ撮影可能とのことでした。(最近OKになったのかな?)近年撮影を許可する場所が増えた気がします。


日本語翻訳機を持っていざ、中へ!



やはり印象的なのはこのヴァイオレットカラーのお部屋です。シシィの特に好んだ色で、パンジーやスミレの花も大好きだったそう。



△絵画や写真からわかるように、シシィは犬と馬が好きだったそうです。寝室に秘密の螺旋階段があり、馬牧場につながっていたのだとか。ディズニープリンセスのように自然と動物を愛するお姫様だったのですね。



△煌びやかな白を基調とした宴会場と当時の写真。YAMAHAのグランドピアノが置いてありました。現在もここで演奏会やイベントが行われているそうです。



どのお部屋も美しく、豪華な調度品ばかりでした。



△戴冠式の様子。



△皇后エルジェーベト(シシィ)と国王フランツ・ヨーゼフ1世。



△1869年頃に描かれたゲデレー宮殿。



△ヘレンドの陶磁器。



△シシィの娘、マリー・ヴァレリーのサロン。水色を基調としたお部屋が可愛らしいです。彼女はゲデレーで生まれ育ち、「ハンガリーの子供」「ゲデレー姫」と呼ばれ、王家からも国民からも愛されました。



△ハプスブルク家の歴史を辿る肖像画がずらり。一番奥にいるのはハプスブルク家の頂点、女帝マリア・テレジア。一枚一枚に説明が付いていたのでヘトヘトになってしまいましたが、勉強になりました。



△エルジェーベト王位記念展。シシィが身につけていたものや使用していた扇子などが展示されてありました。



△実際に着用していたドレスと靴(足ちっちゃい!)。



△お土産コーナーにはシシィグッズがたくさん。



△ゲデレーが舞台の絵本があるみたいです。



△宮殿の展示以外にもレトロ展的な催しもやっていました。



△ゲデレー宮殿のジオラマ。



△古いアップライトピアノが置いてあった。Frank von Leharのオペレッタ《ルクセンブルク伯爵-Mädel klein, Mädel fein》。



△宮殿の外に出て庭園へ。



△広大な庭園にはバラやラベンダーが咲き誇っています。



△人力車かな?



△宮殿内にあるカフェで休憩。庭園を眺めながらTúró Rudi torta(カッテージチーズタルト)を食べました。



△ゲデレーのお土産。


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今回ご紹介した都市はブダペストからのアクセスが良いので、半日ほどで巡ることができます。ブダペストに来られた際におすすめの都市です✨



おまけ 〜駅に存在するシシィの待合室〜

西駅(Nyugati)にシシィの待合室があるという情報を見つけたので覗いてきました。



△Nyugati pályaudvar(西駅)。



△駅の側に一際目立つ大きな扉が。



△中が空いていたので少しだけ覗いてみたところ、とても豪華な作りのお部屋でした。シシィは出発までの間、この部屋で過ごしていたのか…



△外から見た待合室。


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もっと色々な地域に足を運びたいと思いつつ、時間が圧倒的に足りないと感じる今日この頃。留学ブログももうすぐゴールが見えてきました…

最後まで駆け抜けようと思います!


それではまた!Viszlát!




to be continued…


ピアノ弾き天野穂乃香の留学Blog🇭🇺

2021.9.1〜2022.7.2 リスト音楽院交換留学 [完] →留学生活第2章はLivedoor blogにて! ハンガリーでの留学生活を綴るブログです♩

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