ブラチスラヴァへの旅
お隣の国、スロバキアへ!
今回の記事は旅の記録です。(かなり長くなってしまいました…)
学校が一区切りついたので、行きたい所へどんどん行っておこうと残りの留学生活をアクティブに過ごすことにした天野。
今回はハンガリーのお隣、スロバキアの首都ブラチスラヴァへ一人旅してきました🇸🇰
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早朝7時半、Nyugatiへ!
今回乗る電車はプラハ行きのČeské dráhy。扉には停車駅と目的地が書かれた紙が貼られています。Bratislava hl.st.[Pozsony]→ポジョニはハンガリー語名で、ハンガリー王国時代には首都だったことも。ハンガリーとチェコのちょうど中間に位置するところにあります。
作曲家のE. Dohnányiもポジョニ出身です。
個室タイプの電車は初めて✨
充電もできます。(古いタイプだと充電できない、Wi-Fiもない場合がある)
どんな旅のルートにしようか計画しながらブラチスラヴァへ…
到着するあと少しのところでなぜか電車が止まってしまい、予定よりも1時間半ほど遅れて到着💦(線路か電車に問題でもあったのかな)
駅前の雰囲気はこんな感じ。駅前ロータリーにはたくさんの人がいました。他の国にはない、スロバキア独特の空気感を感じます!
旧市街方面へはバスやトラムを使って行きます。(今回はトラム)
チケットを駅構内の券売機で買います。Day ticketを選択して24hチケットを購入。
2種類ありますが旧市街周辺であれば100−101の方で大丈夫みたいです。(カード払い可)
トラムの停留所にも券売機がありました。
古い機種だとカードが使えないのもあるそう。
乗車後すぐに打刻機に通します。機械の下部に挿入。車内でもチケットは買えるようです。
いざ旧市街地へ!
スロバキアのトラムは赤色♪
旧式トラムはレトロで可愛らしく、風景によく馴染んでいました。
↓この乗り換え案内アプリがすごく役に立ちました。
△この赤色道路はトラムが止まる時だけ通れますが、普通に車道なのを知らずに立っていたらクラクションを鳴らされてしまいました(危ない汗)
…と交通情報はこれぐらいにして、早速今回散策した名所をご紹介していきたいと思います!
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〜ブラチスラヴァの名所巡り〜
青の教会(聖エリザベス教会)
住宅街の中に突然現れるスカイブルーの教会。電車が遅れてしまいミサは見れませんでしたが、扉が開いていて中に入れました。
ブルーを基調とした内観がとても美しかった✨
教会の前には記念碑が。
Nenerodenym ”生まれて来る子供たちへ”
教会の前にはガムチャ(高校)があります。
青の教会と同じレヒネル・エデンの設計。
ブラスチラヴァ城
ドナウ川沿いの小高い岩山の上に聳え立つ、可愛らしい赤煉瓦屋根の真っ白なお城。
「ひっくり返した机のお城」とも呼ばれており、その名の通り4つの塔がテーブルの脚のように見えます。
お城の前には英雄スヴァトプルク1世の銅像。
お城近くのバス停で降りて階段を登ります。この日はとてもいい天気でしたが、とにかく暑かった…(水を何本買ったのだろうか)
旅には体力が必要不可欠です。
登っている途中に見えた街の景色。
お城の美しいバロック形式の庭園✨
UFOの塔
近未来的なデザインの円盤型展望台。
写真はブラチスラヴァ城から見たドナウ川の景色。
本当にUFOみたいです。
聖マルティン大聖堂
14世紀に建築された街のシンボル的な大聖堂。ハンガリー国王の即位式やハンガリー女王としてマリア・テレジアの戴冠式がここで行われました。
壮大なステンドグラスがとても美しいです。立派な祭壇やパイプオルガンも見られました。
大聖堂前のそばにあるホロコーストメモリアル。近くでクラリネットを演奏しているおじいさんがいました。(いい音色だった…)
聖三位一体碑
旧国立劇場
フヴォエズドスラヴォヴォ広場(噛みそう)に面したところに建つ歴史ある劇場。
現在も公演が行われています。実はこの劇場ものだめカンタービレのロケ地なのです。(千秋がマルレオケに潜入したあのシーン笑)
ミハエル門
中世から現存する唯一の城門。(マリア・テレジアがこの街の更なる発展を予想し取り壊してしまったそう)残念ながら工事中でした…。塔の内部は武器博物館になっているそうです。
可愛い豚さんとミハエル門。
△夜のミハエル門。拝めなかったのでポストカードを購入。
△取り壊された城門の銘板
ヴェントルスカ通り
ミハエル門を抜けていくと活気あふれる大通りが現れました。沢山のお土産屋やレストランが立ち並ぶこの街のメインストリートです。どこからかアコーディオンの素敵な音色が聴こえてきます。
絵画の露店に可愛いスロバキアグッズ(もぐらのクルテクもあった✨)、名物の蜂蜜酒や トウモロコシ人形、伝統工芸品のモドラ焼きなどが売られていました。見ているだけでも楽しい♪
△こちらの道に埋め込まれた王冠マークは、戴冠式を終えた王様の更新コースを示すものだそう。ブラチスラヴァ城の方向に続いていました。
覗き屋チュミルの銅像
マンホールからひょっこり顔を覗かせる男性の銅像。この街にはユーモアたっぷりな銅像がたくさんあります。
フラヴネー広場
“フラヴネー=メイン、中央”の意味。
ローランド噴水や現在は博物館となっている旧市庁舎、ユニークな銅像などが見られ、様々なイベントが行なわれ市民の憩いの場となっています。(その昔、ここでは処刑も行われていたのだとか…)
広場の傍らに建つ日本国大使館と兵隊の銅像
ナポレオン像と記念にパチリ。
旧市庁舎の隣のイエズス会教会は閉まっていましたが、少し北側へ歩くとブラチスラヴァ最古の教会であるフランシスコ会教会があったので覗いてきました。
ブラチスラヴァがまだハンガリーの首都だった1297年に、国王によって建てられた歴史ある教会です。
トリニティ教会では幸運なことにミサを聴くことができました。
他にも色々な教会に立ち寄りました。
スロバキア放送ビル
旧市街1区に建つ、“逆ピラミッド”と呼ばれる変わった形の放送ビル。
トラムに乗ってる時に見つけました。
グラサルコビッチ伯爵宮殿
スロバキア大統領邸宅である美しい宮殿。過去にJ. ハイドンがここで数々の作品を初演したのだとか。噴水の水飛沫が気持ちよかったので、ここで少し涼んでいきました。
スロバキア新国立歌劇場(Slovenské národné divadlo=SND)
ドナウ川のほとりに聳え立つ近代的な劇場。2007年に設立されました。
今回こちらでコンサートのチケットを取りました♪
劇場前には大きな広場があり、近くには商業施設があるので沢山の人で賑わっていました。
△SNDのロゴ(拡大)。
劇場向かって右手にある「OPERA」「BALET」と書かれた入口へ。
左手入り口には「Činohra(映画)」「SEZONA」と書かれてあったので演目ごとに建物が分かれているのだろうか?
チケットを見せてから中に入ります。
今回は声楽のコンサートで、ホールというよりはサロンタイプの会場でした。
〜今回のプログラム〜
Jitka Sapara Fischerová(メゾソプラノ)
Andrea Bálešová (ピアノ)
Štefan Bučko (語り)
Viliam Figuš-Bystrý/Večerný zvon
Ján Hollý Stálejší/dokonal seem
Egon Krák/O večnosti
Lena Riečanská/Život
Robert Schumann/Ženská láska a život
Robert Schumann/Snenie
Ľudmila Kuniková Šamková/Anjelovi pomoci
Víťazoslav Kubička/Trblietanie
Lena Riečanská/Čarodejka
Tibor Andrašovan 4 piesne na cigánsku poéziu
プログラムが全部スロバキア語だったので曲名や歌詞など下調べをしておいてよかった…
R. シューマンの女の愛と生涯、トロイメライ以外は初めて聴く曲ばかりでとても新鮮でした。心地よいメゾソプラノの歌声とピアノの音色、語りのおじさまのダンディーなお声に癒されました。
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お腹が空いたので帰る前にレストランへ✨
以前ブラチスラヴァに来たことがある友人にお薦めしてもらったお店です。
“Koliba Kamzík Bratislava”
📍Zelená 5, 811 01 Bratislava
スロバキア伝統料理のHalušky(ニョッキのチーズ和え)とスロバキアの国民的ドリンクKofolaを注文。ハルシュキーはチーズ好きの私にとって最高のチョイスでしたが、お腹にずっしりときました。コフォラはコーラとはまた違った、爽やかな風味が癖になるお味でした。
〜ブラチスラヴァで見つけた音楽家達の軌跡〜
街中で見つけた音楽家たちの銅像やレリーフをご紹介♪
F. Liszt
ミハエル門からヴェントルスカ通りをまっすぐ進むと右手に黄色い建物が見えます。
リストが9歳の頃(1820年)に演奏したデ・パウリ宮殿です。現在は大学の図書館となっています。
△こちらは聖マルティン大聖堂のそばにあるリストの胸像。ここでも演奏会を行ったそうです。譜表の柵が可愛らしいです。
L.v. Beethoven
ベートーヴェンが教えていたというアパートがあると聞いて探してみたのですが、ちょっと分かりにくい場所にありました。レストランの中にあるのかな?思ったのですが、奥に進んでみるとちゃんと彼のサインが書かれたプレートを見つけることができました。
W.A. Mozart
モーツァルトが6歳の時(1762年)に演奏したパールフィ宮殿。
B. Bartok
バルトークのレリーフを見つけるのも大変でした…!
全く見つからないので諦めて帰ろうとトラムの停留所に向かっていたところ、ふと顔を上げたら目の前のレリーフがあったので驚きました。当時、音楽活動が盛んに行われていたポジョニ(現在のブラチスラヴァ)に母と赴きギムナジウムに入学。この地でE. ドホナーニとも知り合い友人になったそうです。
ヴェントルスカ通りの小道にある尖塔の美しい教会の壁にもレリーフを発見!(Klarisiek Kostol)ここでも演奏したということだろうか…
J.N. Hummel
ドイツ大使館の前にはフンメル様が。
彼はポジョ二出身の音楽家です。
こうして見てみると沢山の音楽家達がこの地に来ていたことがわかります。
レリーフ探し楽しかったです✨
〜ブラチスラヴァの風景集〜
窓に描かれたブラチスラヴァ城。
左手には聖マルティン大聖堂、中央にUFOの塔が見えます。
街中では可愛い汽車型のバスが走っていました。
横断歩道の押しボタン
楽器でできた可愛い看板。Jazz Barかな?
建物の合間から見えるブラチスラヴァ城が素敵です。
△駅にて。
帰りも遅延&電車の不具合による途中乗り換えで、ブダペストに22時に着く予定が大幅に遅れて、結局家に着いたのが深夜の2時近くでした…(今日はつくづく電車運がない日だ笑)
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都会過ぎず、緑豊かでとても癒される素敵な都市でした。到着したのが昼頃だったので大分忙しなく動いてしまいましたが、半日でも十分に楽しめるコンパクトな街という印象でした。電車の遅延がなかったらもう少しゆっくり巡りたかった…
ここまでご覧いただきありがとうございました。では今回はこの辺で!
to be continued…
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