リスト&コダーイ記念博物館へ!


リスト・フェレンツ記念博物館へ!

ハンガリーに来た時からずっと訪れてみたいなと思っていた場所、それがリスト・フェレンツ記念博物館です!(Franz Lisztで知られていますが、ハンガリー名は姓名が日本と同じ順番なのでLiszt Ferenc。)
ここはリストが最後の住まいとした場所であり、現在のリスト音楽院旧館の中にあります。
何度かコンサートを聴きにホールへ訪れた事はあるのですが、ようやく念願の博物館に訪れることができました✨



アクセス

トラムOktogon(オクトゴン)駅を降りて、英雄広場方面、Andrássy út (アンドラーシ通り)にパッと目を引くイエローカラーの建物があります。


"Liszt Ferenc Emlékmúzeum"
📍Budapest, Vörösmarty u. 35, 1064

開館時間:
平日 10:00-18:00
土曜日 9:00-17:00
日曜日 定休日
(12月1日から火曜日もお休みになりました)

入場料は学生1500HUF。


1875年、王立音楽院として設立されました。壁には記念プレートが並んでいます。


『リスト・フェレンツはアカデミーの創設者です。国際リスト・フェレンツ協会 1934年』


『アカデミーの初代学長 エルケル・フェレンツは1879-1886年までこの国で暮らし、教鞭をとられていました。』


コダーイ・ゾルターンも発見。
バルトークやドホナーニもこの音楽院出身です。

現在この旧館の中には博物館の他に、150名収容ホール、パイプオルガン・教会音楽・室内楽のレッスン室、語学の教室、スタジオ、会議室などがあります。


入り口はこちら。大通り沿いではなく、右手の通りに入ったところです。
中へと進み、突き当たりの階段を登るとすぐ博物館があります。


日本語発見!笑
入り口のスタッフさんに挨拶して中へと進みます。


博物館に向かう途中、1階(0階)や階段など至る所にハンガリーの伝統楽器ツィンバロンやリストの展示がみられます。


ドキドキ......いざ中へ!


リストのいた空間

日本語音声案内付きです。(700HUF)
渡された案内表の下にはなんと、ハンガリー語の先生の名前が!
とても丁寧でわかりやすい解説で真剣に聞き入ってしまいました。
.
.
.

博物館の中に入るとまず、大きく描かれたリスト様がお迎えしてくれます。(最晩年のリスト)
隣のプレートには訪問客受付時間が書かれた看板が。

館内はダイニングルーム、寝室&仕事部屋、客間の3つのブースで構成されています。


中へ進むとまず目に飛び込んでくるのはこちらのチケリングのグランド。現在でも演奏可能といわれています。(触れませんが...)
.
.
.


続いて、仕事部屋の窓際にあるこちらの書き物机。なんと、真ん中の引き出しを押すとなんと鍵盤が出現します!
ベーゼンドルファーがリストに送ったもので世界に一つしかないんだとか。


実際の写真。窓際の椅子に座るリスト。


革製の肘掛け椅子。
ここに...この椅子にリスト様が座っていたんだな...と思うとなんだか胸がジーンとします。


こちらはフランスのバッハマンが送った珍しいガラスピアノ。
2列に並んだ調整された長さの違うガラスの板をハンマーが叩くと音がなる仕組みだそう。
触れませんが、音声案内でその音を聞くことができます。可愛らしいオルゴールのような音色でした♪


リストの晩年の右手と晩年のプログラム。
手の形、少し似ているかな?!
.
.
.


続いて客間のブースへ。
こちらはリストの崇拝者から送られたという銀製のゴージャスな譜面台が特徴的のチケンリングのグランド。
リストが尊敬していた3人の先輩、ウェーバー、シューベルト、ベートーヴェンの胸像がついています。なんと豪華絢爛な...笑


お隣には彼が最も使っていたというベーゼンドルファー。レッスンで生徒も使っていたそうです。


こちらはリストが注文したフランス製のピアノ。すごいのが上の鍵盤はアップライト、下の看板はハルモニウム(リードオルガン)とそれぞれ違う音色が出せる特徴があるそうです!


リストが旅の間持ち歩いていたという持ち運び鍵盤。音は鳴りませんが指の練習用として使っていたそう。



記念にパチリ。
他にも様々なリストの愛用品や有名な肖像画の数々が展示されていました。


ポストカードを購入

博物館の受付には楽譜屋や書籍の他、たくさんのポストカードがあったので、今日の思い出にこちらの3枚を購入しました。


メインビルディングと青年期、壮年期のリストのポストカード。素敵です......


ご近所にあるコダーイ記念館へ

また別の日、リスト音楽院旧館の近くにあるコダーイ記念博物館にも行ってきました。
ゾルターン・コダーイ(ハンガリー名ではKodály Zoltán。)はハンガリー音楽民謡の研究の第一人者であり、音楽教育法「コダーイ・システム」の開発者でもあります。



アクセス

英雄広場方面へそのまま歩いていき、コダーイ記念博物館へ。彼が住んでいた立派なアパートメントが見えてきます。


"Kodály Zoltán Emlékmúzeum"
📍Budapest, Andrássy út 89-91., 1062

水、木、金曜日 10:00-12:00, 14:00-16:30
土曜日 11:00-14:00
日、月、火曜日 定休日
見学の2日前に要予約
サイトで調べるまでそうとは知らず突撃訪問してしまったのですが、入れてくれました笑

入場料は学生750HUF。


看板の指示通り、数字を入力してインターホンを鳴らして鍵を開けてもらいます。中はごく一般のアパート。奥の中庭に進むと博物館の入り口があります。


こちらは残念ながら撮影は禁止
こちらは撮影禁止だったので入り口付近で記念写真。


館内の様子ですが、ブースはダイニング、書斎、仕事場、展示室の4つに分かれていました。
当時使われていた家具や直筆のメモ、家族の写真、衣装、書斎、手紙や楽譜などなど...様々な展示品を見ることができました。
.
.
.
一通り見終わると、館内のお姉さんが下の階へ案内してくれました。そこでホールと民謡にまつわる様々な資料を見せていただきました。


コダーイは私にとってあまり馴染みのない音楽家だったのですが、博物館を見学した後、もっとコダーイの作品にも触れてみたいな〜という気持ちが強くなりました!


旧館前にある可愛い鍵盤のベンチ

以前バスに乗った時、旧館前にとても可愛らしい鍵盤デザインのベンチが置いてあるのをたまたま発見したので行ってみました。


アンドラーシ大通り。
旧館の方へ進んでいくと...


ありました!
か、かわいすぎます...!🎹
"リスト・フェレンツ記念博物館・研究所"と書いてあります。
.
.
.

お次はブダ側にあるバルトーク博物館に訪れたいと思います♪ (追記:ちょうど工事中で行けなかったのはとても残念)
では、今回はこの辺で!

Sziasztok!:)



to be continued...

ピアノ弾き天野穂乃香の留学Blog🇭🇺

2021.9.1〜2022.7.2 リスト音楽院交換留学 [完] →留学生活第2章はLivedoor blogにて! ハンガリーでの留学生活を綴るブログです♩

0コメント

  • 1000 / 1000