無事に(?)帰国しました!
Sziasztok!
ハンガリーでの留学生活を終え、無事日本に帰国しました🇭🇺⇒🇯🇵
今回の記事では、ハンガリー最終日〜日本帰国までの出来事を振り返っていきたいと思います!(タイトルに?がついている理由は本編にて…笑)
△リスト・フェレンツ空港の玄関口に佇むミニリスト様。こちら、前々回ご紹介した彫刻家Kolodko氏の作品です。彼は多くの国を行き来したコスモポリタン、いわば世界人でした。(足元にある五線紙の紙飛行機がかわいい…)
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ドタバタ出入国、再び。
ハンガリー最終日。ついにこの日が来てしまった…。長いようで短い留学生活もゴール間近です。前日は友人達と集まってご飯を食べながら語らったり、家のもので使えるものは持っていってもらおうと、プチバザーが開催されたりと最後まで楽しい時間を過ごさせてもらいました。
早朝5時ごろに家を出発し、空港行きのバスが出ているDeák Ferenc térへ。重い荷物を運んでくれ、空港まで見送りに来てくれた友人達には感謝しかありません。本当にありがたい泣
△思い出のA Pöttyös Túró Rudi。
△帰国間際、空港で友人からとても素敵なアルバムと手紙をプレゼントしてもらいました(大号泣)
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空港にて。
大小2つのスーツケースを預けてもらおうとしたのですが、「大きい方が重すぎるから減らしてきて」と言われてしまい…汗
友人達に手伝ってもらい、小さい方のスーツケースに中身を移し替えてなんとか減らすことに成功。超過分の料金を払いゲートへ向かいます。
ゲートをくぐりここからは一人、孤独の帰国旅となります。ちゃんと帰れるかしら…(フラグ)
今回の旅程はこちら。
帰国2ヶ月前に復路便が運休になったとの連絡があり、予定より一日遅れでの帰国となりました。
※現地時間
SWISS(スイスインターナショナルエアラインズ)エコノミークラス
09:40 ブダペスト(リスト・フェレンツ国際空港)出発
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11:20 チューリッヒ(チューリッヒ空港)到着
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SWISS(スイスインターナショナルエアラインズ)エコノミークラス
13:00 チューリッヒ(チューリッヒ空港)出発
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翌09:10 東京(成田国際空港)到着
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ANA(全日空)エコノミークラス
18:05 東京(羽田空港※移動)出発
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19:05 名古屋(中部国際空港)到着
看板に沿って歩き、ゲートに到着。
空港スタッフのお姉さんに「これを入力してね」とiPadを渡され、内容を見てみると出入国アンケートのようなものでした。(周りの人も同じように渡されていた)
△バスで飛行機前まで移動。
チューリッヒへ。約2時間であっという間に到着しました。
上空から見たハンガリーの街並みと田園地帯、エメラルドグリーンの大きな湖。
△ドナウ川。マルギット島も見えました!
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乗り継ぎ地スイスに到着!しかし…
スイス、チューリッヒ空港に到着!🇨🇭
次のゲートへ移動します。
もうすぐ日本に帰れる!と胸を躍らせていたのですが……
この行列は一体…!?
長蛇の列が並んでいて驚きました。
陰性証明書(書類かアプリ)の確認をして搭乗券にスタンプを押してもらうための列のようです。搭乗時間自体に大幅に遅れが出ており、不安が押し寄せます。
しかし…
この時私は英語版の証明書しか持っておらず、受け入れられなかったのです😱どうやら日本語版とフォーマットが微妙に違うらしく…(陰性なのに何故〜!と思ったけど完全に下調べ不足)
しかも、この人数の多さでしたので現場は混乱状態。あっという間に搭乗時間となってしまいました。先に日本へ帰国した友人に聞いておけばよかった…💦
現在、ハンガリーに入国するのはスムーズですが(今年3月から入国措置制限が完全に撤廃され陰性証明書もワクチン接種証明も必要ない)、日本の水際対策の厳しさを目の当たりにしました。1年で状況はこんなにも変わるんですね…
△入国手続きを予め済ませ簡略化することができるアプリ「MySOS」
△詳しくは厚生労働省・入国者健康確認センターHPへ。
△カウンターで明日のチケットを無事確保。
幸運なことに同じ状況の日本人の方がいらっしゃって、一緒に行動することになりました。PCR検査を受けアプリ登録を済ませ、その日は空港で過ごすことに……
△深夜の空港。留学生活最後までなにが起きるかわかりません。
△空港内の売店でスイスのお土産がたくさん売られていたので、色々見て回れたのはいい思い出。
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翌日の搭乗口。相変わらず人が多いです。
今度こそはとてもスムーズに乗ることができました。
△枕と膝掛け、ウェットティッシュとイヤホン。
△SWISSの機内食。野菜カレーか豚丼か選べました。スイスのチーズやスクランブルエッグ、ポテトも美味しかった!フライトの途中チョコアイスが配れたみたいですが、寝ていたので食べられず…笑
△モニターの機能がすごく画期的で面白い。
△飛行機の中で見た映画。
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いろいろありましたがなんとか日本に到着!
受難は続く…ハプニングその②
入国手続きを終え、預入荷物受け取りレーンで待っていたのですが、小さな方のスーツケースがいくら待っても現れません。
カウンターへ行き検索してもらうと、なぜかまだ成田には届いていないようで…?!
幸い、重要なものは入っていなかったのでよかったです。また後日見つかり次第、自宅に送ってもらうよう申請しました。
追記:
1週間後、無事自宅に届きました!
どこに行ってたんだろう……(謎)
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何はともあれ…
無事にこうして帰って来られてよかったです。東京から愛知まで飛行機で帰るという選択肢もありましたが、今すぐお風呂に入りたい&疲労がピークに達していたこともあり新幹線で帰宅することに。
△空港から出ている東京駅行きのバスに乗り換え。
△スーツケースが大きく重たかったので、特大荷物スペース付きの指定席を購入しました。
ついに自宅に到着!
家族がケーキを用意して待っていてくれて、お寿司に連れて行ってくれました😭
この状況下の中、留学を応援してくれた家族に感謝です。たくさん迷惑と心配をかけたと思います。
留学生活を振り返って…
ハンガリー、ブダペストでの留学生活は私の人生の中で最も濃く充実した時間でした。
歴史を重んじ、活気と人情が溢れる美しいブダペストの街と人々。聞こえてくるハンガリー語。音楽が日常に溶け込んだ暮らしぶり。目で見るもの、聞こえるもの全てが新鮮で、本当にあっという間の10ヶ月間でした。この地で音楽を学び、触れることができたことは何にも代え難いとてつもなく大きな経験になりました。
セミナーやコンクールに挑戦する!ヨーロッパの空気感を五感で感じて楽しむ!といった目標も達成することができ、悔いの残らない留学生活を過ごすことができたと思います。
世界情勢が不安定な中、初めての海外留学は不安なことの方が多かったのですが、留学中にたくさんの素敵な出会いがあり多くの方に支えてもらいました。ハンガリーでお世話になった皆さん本当にありがとうございました!Nagyon szépen köszönöm!🇭🇺
また、歴史ある音楽家の生地や住居に訪れ、たくさんの著名な音楽家の演奏を聴くことができました。(留学中に聞いた演奏会の数はおよそ75公演!)
クラシックだけでなく、ミュージカルやオペラ、バレエなどのコンサートも観劇しました。
△ツィンバロンの甘く艶やかな音色に魅了されました。ハンガリーならではのコンサート。
△ブダペスト最古のレストラン”Százéves Étterem”でジプシー楽団の演奏を聴いた時の写真。陽気で快活な音楽は元気が湧いてきます♪
〜リストとシフラとヤーノシュと〜
今年は「F. リストの再来」と呼ばれた、ハンガリーの名ピアニスト、ジョルジュ・シフラ生誕100周年の年で記念公演がシリーズで開催され大盛況でした!
中でもハンガリーのピアニスト、バラージュ・ヤーノシュ氏との出会いは私の中で大きな衝撃でした。
「リストの再来」再び!と言われる大人気ピアニストで、圧巻のテクニックとグランドピアノが揺れるほどの迫力。(ただ単に音の大きさではなく、弦が唸っている)その反面、繊細な表現も持ち合わせ、涙がでるほどに美しい、慈愛に満ちた表現と音色…。
心にダイレクトに響いてくるようなヤーノシュ氏の演奏を聴きたくて、演奏する機会があればできるだけ聴きに行くようにしていました。協奏曲4曲の後に鬼のようにアンコール演奏した回があったけど、本当に体力おばけだった…
△ハンガリー狂詩曲第12番の楽譜にサインしてもらいました。(家宝)
△コンサート後、音楽院で買ったシフラとバラージュ・ヤーノシュのCD。
他にも音楽界のスーパースターの演奏を聴くことができました。
△ボリス・ベレゾブスキー。
(2021.11.6 ブダペスト芸術宮殿 Müpa)
△マリア・ジョアン・ピレシュ。
(2021.12.10 リストアカデミー大ホール)
△ダニエル・バレンボイムとミカエル・バレンボイム(Vn.)。
(2022.1.27 ブダペスト芸術宮殿 Müpa)
△マルタ・アルゲリッチとミッシャ・マインスキー(Vc.)。
(2022.1.29 リストアカデミー大ホール)
△フジコ・ヘミング。
(2022.3.14 エイフェル劇場)
△カティア・ブニアティシヴィリとグヴァンツァ・ブニアティシヴィリ。
(2022.2.6 リストアカデミー大ホール)
△グリゴリー・ソコロフ。
(2022.3.31 ブダペスト芸術宮殿 Müpa)
予定が合わず聴きに行けなかった演奏会も多くありましたが、たくさんの一流の音楽家の演奏を聞けて本当に幸せでした。ブダペストには素晴らしい劇場が至るとこに点在しており、学校帰り、レッスンの後などにフラッと聴きに行けるほどの距離感と気軽さがあります。学生券のお値段がリーズナブルすぎて、本当にこの金額で聴いて良いのか常時不安になっていました…
これからのこと
この地で得た経験を活かして、自分の音楽に反映できるようにこれからも音楽を真摯に学び続けていきたいと思います。
こちらの留学Blogは今回の記事で一旦区切りをつけたいと思いますが、卒業論文や本番が終わって落ち着いてから少しづつ書き溜めておいた記事を更新していこうと考えています!(留学準備とか)
「人間は忘れる生き物。」高校時代の恩師がおっしゃっていた言葉です。
ブログを更新し続けることは楽しくも大変でしたが、書くことで知り得た知識やハンガリーで過ごした大切な記憶をこうしていつでも振り返られるよう、書き続けてきてよかったなと思います🍀
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ここまでお読みくださりありがとうございました。またお会いしましょう〜
それでは!Viszlát~🇭🇺✨
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