オペラ座と新劇場へ!
最近のハンガリー
Sziasztok!
もうすっかり暑くなり気温が24℃を越す日も出てきました。この前はランニング中にプールに入っている人を見かけました。5月1は「レイバーデイ(労働者の日、メーデー)」でほとんどのお店が閉まっていました。
さてさて今回の記事はハンガリーで今最も熱い話題の劇場についてです!
オペラ座がリニューアルオープン!
“Magyar Állami Operaház“
📍Budapest, Andrássy út 22, 1061
リスト音楽院の近く、アンドラーシ通りに聳え立つMagyar Állami Operaház(ハンガリー国立歌劇場)が5年の工事期間を終え今年2022年3月12日ついにリニューアルオープン!
早速潜入調査をしてまいりました✨
オペラ座の歴史
1858年に設立。初代音楽監督はE. フェレンツ。黄金時代にはG. マーラーが音楽監督を務め、以降はE. ドホナーニ、J. フェレンチクらが歴代音楽監督として名を連ねました。また、客演指揮者としてR. シュトラウス、W. フルトヴェングラー、H.v. カラヤンなどの巨匠が訪れました。現在、歌劇場専属のオーケストラであるMagyar Állami Operaház Zenekara(The Hungarian State Opera Orchestra, ハンガリー国立歌劇場管弦楽団)には日本人奏者の方が数名いらっしゃいます。なんとリスト音楽院に通いながらの人もいて、音楽を学びながらプロとしてお仕事をする姿はとてもカッコよくて尊敬します…!
今回は、F. リスト(音楽)、K. マクミラン(振付)、J. ランチベリー(編曲)のバレエオペラ『Mayering(泡沫の恋)』を鑑賞♪
写真少し見えづらいですが、正面入り口右側にはF. リスト、左側にはホールの設立者E. フェレンツの石像が建てられています。
早速中へ!
豪華絢爛な黄金の会場内はまるで宮殿のようです…。
見つけられませんでしたがどこかに国王、国賓専用の階段があるんだとか。
今回は3階席(日本で言う4階)をセレクト。
オケピや舞台全体がしっかりとみれていい席でした♪(でも視界の端に大きな柱があり若干気になったので次回は少しずれたところに座ろう…。)
上から覗くとかなり高さがあります。
素敵な天井のフレスコ画と青銅のシャンデリア。その重さはなんと約3トンもあるらしい…。
そして驚いたのがこの部分!
これ実は座席の手すり部分に翻訳機が備え付けられているのです✨
初め気づかなかったのですが、友人が教えてくれました!スライドして取り出します。
タッチパネル式の画面を見るとさまざまな言語が選択できます。
英語、フランス語、ドイツ語、中国語、イタリア語、ロシア語…そしてなんと日本語も!
これはありがたい…✨
床の通気口にはオペラ座のデザインと年号が。
1884年は設立年で1984年は一度目の修復年ですね。
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休憩時には会場内を探索しました!
写真左側に見えるのがロイヤル席。
国王や国賓レベルしか座れない席です。
オーストリア=ハンガリー帝国皇后エリーザベト妃(愛称:シシィ)がよく座っていた左側のバルコニー席。
オーケストラピットをのぞいたり。
大理石の大階段。
本当にどこを見ても素敵な空間でため息しか出ません…
大階段の中央には、この劇場とハンガリー国立歌劇場管弦楽団の設立者であるE. フェレンツの胸像が。彼はハンガリー国家の作曲家であり、リスト音楽院の初代校長でもあります。
カフェがある豪華な休憩所。
バルコニーに出れば夜風にあたりに行くこともできます。
休憩が終わる頃、放送ベルではなく呼び鈴を持ったスタッフさんがロビーを歩き回りコンサートの再開を知らせてくれました。
こういうクラシックさっていいなあとしみじみ。
『泡沫の恋』はオーストリア=ハンガリー帝国皇太子ルドルフと男爵令嬢マリーの心中事件のお話。ドロドロの人間模様が見事に表現されていました…!
ちなみにチケットは直接買うこともできますが、下記サイトでオンライン購入しました。
ハンガリーに訪れる機会がありましたら是非オペラ座へ足を運んでみてください♪
番外編:おすすめのカフェ① Művész Kávéház(芸術家カフェ)
ここでおすすめのカフェをご紹介。
オペラ座のお向かいの通りにあるMűvész Kávéház(芸術家カフェ)。
“Művész Kávéház“
📍WhiteBOOM, Budapest, Andrássy út 46-I/9a, 1061
店内の壁には様々な芸術家達の肖像画が飾られています。
ウィーンのカフェと雰囲気が似ています。
回転するケーキのショーウィンドウ。
ゴールドカラーを基調とした店内はとてもクラシカルで豪華です。
リスト様を発見!
ザッハーを注文。
おすすめのカフェその② Café GERBEAUD(ジェルボー)
160年の歴史を持つ、中央ヨーロッパ、ハンガリー最古のカフェ GERBEAUD(ジェルボー)。オーストリア=ハンガリー皇后のシシィやフランツ・リストも常連客だったそう…!
“Café GERBEAUD”
📍Budapest, Vörösmarty tér 7-8, 1051
△伝統的なエステルハージケーキとドボシュトルタ。
すっかりカフェ文化にハマってしまう天野なのでした…。
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新劇場 Magyar Zeneházaへ!
緑豊かなVárosliget(市民公園)に聳え立つ独創的な建物。今年新しくオープンしたMagyar Zeneháza(音楽の家) は日本人建築家の藤本壮介氏にが設計したホールだそう。外観の美しさはもちろんのこと音響的にも素晴らしいホールを持つ音楽施設です。
近くには美しいVajdahunyad城や気球など素敵な風景が見られます。
音楽施設の周辺には音で遊べる空間も。
休日にはたくさんの子供たちがここで遊んでいました。
音の出るクッションやハンドパンなど様々な音で遊べる遊具が。
その日は世界的な奏者である小曽根真さん(pf.)とRichard Szaniszlo氏(vib.)のコンサートがあり、初めてこの会場に足を運びました。
中に入るとオペラ座とはまた違った近代的な空間が広がります。照明がとても素敵…!
ホールの天井は繊細な装飾が施されおり、モダンな雰囲気でジャズコンサートにピッタリ!
ガラス張りの背景は初めはカーテンが閉まっていましたが、アンコールの時に開いて美しい夜の市民公園が見られました。
モダンな空間に響き渡る落ち着いたピアノとヴィブラフォンの音色…
う〜んなんと贅沢な空間でしょう。
実はジャズコンサートは初めてなのですがこんなに癒されるものだったなんて…。
ちなみにこの日、5月第一日曜日はハンガリーでは母の日でした。(小曽根さんのトークで知りました笑)
公演後、光栄なことにご本人にお会いすることができました!記念に一枚パチリ📷
笑顔がとても素敵で柔らかい雰囲気の方でした。「頑張ってね!」と激励のお言葉までいただきました。帰ったら絶対CD買おう…
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今日ご紹介したこの素晴らしい2つのホール。オープンの年に訪れることができてとても幸運でした。まだまだブダペストには素晴らしい会場が数えきれないほどありますので、また別の回でまとめてご紹介できればと思います。
それでは今回はこの辺で!
to be continued…
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